[12/21] いざ、口頭発表

朝6時に起床しました。とうとうこの日が来てしまったと、寝起きから緊張して落ち着いていられませんでした。なぜなら今日は口頭発表があるからです。慣れない研究を頑張りタイに来た私たちにとって一番のビッグイベントです。 

私は前日の、というか今日のA.M.3時ごろまで発表の原稿を練っていました。緊張と不安で寝付けなかったのもあります。そのせいで今朝は正直寝不足でしたが、寝てる場合ではないのです。 

眠い目をこすって制服に着替え、会場に向かいます。早朝の空気は少し冷たくて澄んでいました。 

会場は教室の一室を借り、前方には大きなスクリーンとパソコン、司会者席が見えました。会場内には椅子が40席ほど並び、テレビ局のような大きなカメラも構えてありました。続々と発表者が入ってくる中で、私の胸は高鳴り、それとともにあくびが止まりませんでした。 


いざ口頭発表イベントがスタート! 

トップバッターから堂々たる発表が続き、ハードルが上がっていきます。質疑応答には難しい専門的な質問が飛び、それにきちんと返せていることにもレベルの高さがうかがえました。発表者も質問者もコメントする専門家の方もみんな英語が流暢で、私は聞き取るのがやっとです。 

そしていよいよ私たちの順番が回ってきました。 

タイミングを見計らったように同校のみんなが会場に入ってきて、発表を見られるのは少し照れ臭く、内心は「見ないでくれー!」と叫んでいました。 

私たちの研究は、“倒立振子型対向二輪ロボットの製作”です。 


セグウェイなどを思い浮かべていただけると分かるように、二輪ロボットは本質的に不安定で、制御なしで自立することは不可能です。そこでロボットの傾きをリアルタイムで検知し、ホイールのモーターにフィードバックすることで倒立を維持します。今回の研究はPIDによる制御アルゴリズムを確立するというものでした。 

製作したロボットを持参して、発表を始めます。 

前に出たら緊張というより、上手くプレゼンしなければという使命感の方が強くありました。英語での発表はとても難しく、聞いている人に正しく伝わっているのか心配になります。 

と、発表を進める中で、トラブルが起きました。それはプレゼンのスライドが勝手に進んでしまうことです。頭が真っ白になりました。慣れない環境で発表したのも原因にあるかもしれません。手元のリモコンの感度が良すぎたのか、PowerPointの不具合なのか、私たちにはわかりませんでした。しかし、発表時間の8分はお構いなしに進んでいきます。何度戻しても勝手に進むスライドに戸惑いながらも必死に発表を終わらせました。 

はたから見たら緊張してスライドの操作ミスをしてしまっただけに見えるかもしれません。長時間かけて作ったプレゼンがうまくいかなかったことが悔しくて少し泣きそうになりました。 

ただ、ロボットを褒められたり、先生に「全然心配しなくていい、よかったよ」と声かけてもらったりしたことで本当に救われました。 

今回、英語で研究発表という貴重な機会をいただけて本当に良かったです。成長する大きな機会になり、そして同時に自分の無力さを痛感する機会ともなりました。 

自分の考えが伝わらないというのは歯がゆいものです。まだまだ英語力は未熟だからこそ、さらに実践的に学ぶべきだと感じました。今後、より語学学習に力を入れていきたいです。 

そしてまた海外で発表するチャンスがあれば、原稿なしのアドリブで話せるほどに成長していればいいなと思います。 

 

 

コメント

このブログの人気の投稿

[12/18] 私の人生初海外 ~タイ編~

[12/23] TJ-SSF ルーイでの別れとバンコク観光part2

[12/20] 学びの多かった、王女様の前での発表とポスターセッション